ファイナンス

ファイナンス、キャッシュフローをできるだけ分かりやすく説明してみた

本記事はこんな疑問をもつ読者の方におすすめです。

1.ファイナンスってなに?何に役立つの?

2.キャッシュフローって、お金の流れ??

3.NPV、IRR、WACC、割引率......わかりやすく教えて

 

 

かくいう私も、上記について全く理解できていませんでした。

身近な先輩にいろいろ教えてもらいつつ、ようやく基本的なことが理解ができてきたところです。

本記事を読めば、ファイナンスやキャッシュフローの基本的な考え方がわかるかと思います。

 

1.ファイナンスとは何か

皆さん、ファイナンスと聞いてどのようなイメージをお持ちでしょうか。

そもそも、ファイナンスとは何のためにあるのでしょうか。

 

答えからまず先にいうと、ファイナンスは、企業価値の最大化のためにあります。

ファイナンスは、これを達成するための機能の一つということですね。

 

では、ファイナンスとは具体的にどういった活動があるのでしょうか。

こちらの本では、ファイナンスについて、以下3つの活動があると定義しています。

 

  • 投資に関する意思決定(投資決定)
  • その投資に必要な資金調達に関する意思決定(資金調達)
  • 得たお金をどう配分するかの意思決定(配当政策)

いずれも企業活動の根幹にかかわる重要な機能ですね。

投資がなくしては、企業の成長はあり得ません。

 

では、どういった資金調達の方法があるのでしょうか。

 

大きく2つあります。

  • 直接金融 (銀行借入)
  • 間接金融 (社債発行、株主出資)

銀行借入、社債発行は有利子負債に対して、株主出資は株式資本です。

有利子負債と株式資本の調達割合を、Debt, Equityという英語を使って、D/E ratioなどといいます。

一般にD/E ratioが低い、つまり有利子負債の割合が低いほうが、財務健全性が高いといわれますね。

 

また、資金調達においては、リスクの高いプロジェクトにおいてD/E ratioが低いことが求められます。

当然、銀行も貸す側として、リスクが大きいプロジェクトには大きなお金を出したくないですよね。

  • 90:10:利用者リスクのない事業協定が締結されたインフラ事業
  • 85:15:オフテイク契約が締結されている事業(例:発電プラント事業、プロセスプラント事業)
  • 80:20:交通分野のコンセッション事業
  • 70:30:天然資源開発事業
  • 50:50オフテイク契約が締結されていない、またはプライスリスクがヘッジされていない事業
    (参考:https://ontrack.co.jp/pf-terms/de%E6%AF%94%E7%8E%87/ )

 

2.キャッシュフローとは何か

キャッシュフローは、B/SやP/Lと違ってあまり目にすることがないので、ぴんと来ない方が多いかもしれません。

簡単に言えば、1年のうち、お金が営業、投資、財務、いずれに使われたかが見える指標です。

本業で儲ければ営業キャッシュフローはプラス、設備投資やM&Aが発生すれば投資キャッシュフローはプラスです。

 

若干ややこしいのが財務キャッシュフローです。

普通の人は、財務活動といわれてもピンときませんが、簡単に言えばファイナンスで言うところの資金調達と配当政策です。

財務活動とは、営業活動と投資活動におけるキャッシュインやアウトを、どう配分するかということです。

(ファイナンスの世界では配分という言葉がよく出てきますね)

 

具体的には、財務キャッシュフローは以下のような項目があります。

  • 株式の発行による収入
  • 自己株式の取得による支出
  • 配当金の支払
  • 社債の発行及び借入れによる収入
  • 社債の償還及び借入金の返済による支出

以下のようにとらえれば、よりイメージしやすいかと思います。

-財務キャッシュフローがプラス=その年は資金調達を多く行った

-財務キャッシュフローがマイナス=その年は負債の返済や株主への配当を多く行った

 

また、よく聞く言葉として、フリーキャッシュフローという言葉があります。

 

これは、営業活動と投資活動を行った後に、自由に配分できるお金という意味です。

言い換えれば、このお金は財務キャッシュフローの各項目に自由に振り替えられるということですね。

こう言われてみれば難しくないですね。

 

3.NPV、IRR、WACCなど、わかりやすく

財務会計がとっつきにくい大きな理由は、こうした英語省略系ばかり出てくることですね。

財務会計を習ってない人にとっては、何のことやらわかりません。

 

けれども、これらの考え方はわかってしまえば至極簡単です。

 

まずNPVから。

英語だと、Net Present valueです。日本語だと、正味現在価値です。

。。。まだわかりませんね笑

財務会計の大事な考え方を学ぶ必要があります。

それは、"今の1万円は、1年後の1万円よりも価値がある"ということです。

分かりやすく言うと、いま銀行へ1万円を預ければ、利息の分、将来的に得をします。

逆に言うと、1万円を何もせず遊ばせておくと、銀行に預けない分価値が下がっていくという考え方です。

この考え方がわかっていればNPVも簡単です。

以下のような定義です。

 

NPV=プロジェクトがある期間中に生み出すであろう価値を、現在価値に変換したもの

なぜ現在価値に直すのかというと、現時点で投資するかどうかを決める指標だからです。

実際にどう使うかというと、以下のように投資判断に使います。

NPV>0:投資する価値あり

NPV<0:投資する価値なし!!

※わかりにくかったらコメントください

 

 

次にWACCです。

これは、Weight of Average cost of Capitalで、日本語だと加重平均資本コストです。

これだけではわけわかりませんね笑

 

WACCの定義は、”投資家の要求にこたえるために企業が資産を活用して生み出すべき最低限の収益率”です。

計算は、負債コスト(借入金利)と株主資本コスト(株主の期待収益率)の加重平均で求めることができます。

数値は%で表されます。

例えば、借入金利が5%、株主期待収益率が10%だとして、調達割合が5:5なら、7.5%になるということです。

WACCが高いほど、調達コストが高く、投資家はより大きなリターンを求めている、ということになります。

言い換えると、最低達成しなければならない利回り、ということになります。

よって、このWACCを低くすることが、会社の定めということでもあります。

株主の期待値を下げて、ハードルを低くして、調達コストを下げる、ということです。

 

計算式は以下の通りです。

 

このWACCが必要になるタイミングは、次のIRRでお伝えします。

 

 

さいごにIRRです。

これは、Internal Rate of Retrunです。日本語だと、内部収益率です。

はい、わけわかりませんね笑

 

定義は、"あるプロジェクトがあったときに、NPVが0になるような割引率"です。

もっと平たく言えば、プロジェクトで得られるであろう収益率です。

 

(余談ですが、私が思うに、割引率(Discount rate)という言葉が会計を難しくしていると感じます。

割引率は、将来得られる価値を、現在価値に直したものです。

ただそれだけの意味です。

なんで割引率っていうんだろうと思い、いろいろ調べていますが、腑に落ちる答えが出てきません...。)

 

本題に戻ると、IRRは高ければ高いほうが良いです。

投資判断の指標としてNPVとともに使われますが、これは

IRR>WACC:投資価値あり

IRR<WACC:投資価値なし!

 

ということになりますね。

おさらいですが、WACCは最低限確保すべき利回りです。

また、WACCでなく、会社によってはhurdle rateを何%と置いている場合があります。

このhurdle rateをIRRが上回れば、投資価値あり、ということですね。

 

 

最後に本の紹介です。

こちらの本は、ファイナンスの基礎の基礎からわかります。

ファイナンスの素人の私でも、基本的な概念をすんなり理解することができました。読んで損なしです!

また、著者である石野氏のサイトも、ファイナンスを学ぶ上で非常におすすめです。

https://ontrack.co.jp/

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